일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면

아오조라 문고

断章(九)

久馬は黙って平伏した。

断章(九)

――御首尾いかがでしたか。

「酒の支度をさせろ」

――めでたく御談合がついたのですな。

「厩橋侯(酒井雅楽頭)は上機嫌だった」

――それはおめでとうございました。

「まず酒を飲もう」

――給仕はいかが致しますか。

「話しが済んでからでよい、まず祝いに一盞するとしよう」

「遣わそう、祝って飲め」

――頂戴つかまつります。

「東市正(兵部の子)を飯倉の中屋敷へ移す」

――では、……

「婚儀は来春ときまった」

――それはそれは。

「婚儀には京から姉小路卿(名は公量、酒井忠清の夫人の父)もくだられるそうだ」

――いよいよ御万代でございますな。

「おれはこの日を待っていた、待ちかねていたくらいだ、じつをいうと、姫と東市正との婚約は、ながれてしまうのではないかとさえ、思っていたのだ」

――それはまた、いかが致して。

「婚約の期間があまりに長すぎたし、厩橋侯の意中がだんだん計りかねるようになった、隼人も知っているように、初め侯は、一万石ばかりの小大名を縁類にもつつもりはない、と云っておられた」

――さようにうかがいました。

「そのご岩沼(田村右京)と共に亀千代の後見になったとき加増があって、知行は三万石あまりになったが、もちろんそれで侯が満足される筈はない、六十万石を分割して、三十万石の大名にならぬ限り