후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
綱宗隠居のあと、世子のことで難題を出し、あたかも、兵部の子を世子に直せ、といわんばかりの態度を示したのはなぜか。
そして、これらをひっくるめて、伊達六十万石を分割し、兵部に三十万石を与えるとか、片倉小十郎にしかじか、立花大助にこれこれなどと、密約したというのはなぜか。
「私は繰り返し考えてみた」と甲斐は静かに云った、「そして、ふと、川越侍従(松平信綱)の死去ということが頭にうかんだ」
おくみがはいって来たので、甲斐は口をつぐんだ。おくみは周防に挨拶をし、茶をすすめて、甲斐の顔をもの問いたげに見た。甲斐は頷いて、「支度しておいで」と云った。おくみは会釈をして出ていった。
「伊豆守信綱が、去年三月に死んだことを思いだしたときに、こんどの事がすべて計画されたものだ、ということに気がついたのだ」
「もらった手紙には、豆州侯の遺産だと書いてあった」
「伊豆守が計画し、雅楽頭がひき継いだものだ」
「もう少し聞こう」
「まず、伊達六十万石を寸断する密約がある、ということを聞かされたのは松山だ」
「いかにも、私が聞いた」
「知らせたのは誰だ」
「久世(大和守広之)侯だ」と周防は甲斐の眼を見つめながら云った、「小石川の普請小屋へ、久世侯から密使が来て私が呼ばれ、侯自身からしかじかと聞かされたのだ」