후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
新妻隼人は、六郎兵衛が伊達兵部から月づき多額な金を受取っていること、それは或る役目を引受けているためで、そこもとたちはそのとき利用されるのだ、ということを告げ、それを承知だろうなと云った。藤沢は野中らにその話しをし、みんないっしょに「この道場を出よう」と主張したのである。われわれは柿崎に利用されているだけだ、道場の稽古も、出稽古も、すべて六人に任せていながら、毎月の手当は極めて些少である。野中、砂山、尾田の三人は家族を持っているが、それでもかつかつ暮すぐらいの手当しか出さない。しかも六郎兵衛自身は、伊達兵部から多額な金を取り、道場の収入も殆んど独占し、素姓の知れない女を三人も抱えて、贅沢三昧に暮している。
――そのうえ、伊達兵部のために、いつかわれわれを使ってなにかするつもりだ。
どんな事をさせられるか、それは新妻隼人も云わなかったが、これだけの道場を開く資金を出し、なお、月づき多額な金を渡している、ということから考えると、その役目がいかがわしいものであることは間違いないであろう、と藤沢は云った。そして、新妻隼人は、「そこもとたちが望むなら、べつに道場を開く資金を出してもよい」