후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
に知行献上を云いだしたので、加役申付の件はそのままになっている。この事では、里見十左衛門が藩政全般の不正を挙げて、諸方へ意見書を出した。自分のところへは来なかったが、松山(茂庭周防)に宛てた書面を見ると、極めて過激な文言が多く、一ノ関はもとより、岩沼(田村右京)さまさえも立腹されているようだ。
――加役の件は、沙汰やみになるであろうが、十左衛門の意見書は禍根をのこすにちがいない。大学が国老罷免になったあとだから、両後見(兵部、右京)はいまのところ不問に付しているが、やがてはかの意見書が、十左衛門にとって大きな禍となるように思われる。
――大学罷免によって、松山が国老に再任されることは確実になった。松山は病弱だから、自分としては辞退してもらいたいが、彼は再任を承諾すると云っている。
――伊東新左衛門の病状はよくない。どうやらこの冬は越せそうもない、というはなしだ。せっかく国老に就任しながら、両後見から三カ条の「誓紙」を取っただけ、というのでは死にきれまいと思う。帰国して養生すれば、恢復の望みがある、ということなら、辞任のうえ帰国するようにすすめたいが、いまは動かすこともできないというし、辞任帰国などは決して承知しないであろう。