후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
中尉遺愛のツワィス望遠鏡とロンジン夜光時計とだけは、懇請に任せ我ら一同よりの微意として、中尉の岳父たるべかりしメラニデス氏にこれを贈りました。中尉の永遠に眠るこの墓地が当市の何処にあるかは、中尉の手記中に詳しく記されてありますが、中尉はこの墓地のことを不思議なほど力を籠めて記述しております。何卒それによって御承知下さるよう願い上げます。
中央部分よりやや東寄りに、エフィニゲウス家の宏大な塋域があり、先程より詳しく申し上げました中尉の墓所は、この塋域中に設けられました。唯今大空には、一、二片の白雲がのどかに泛び、中尉の墓側に侘しい翳を落しております。そして老いたる貴族エフィゲニウス氏と、当地一般市民から姫君と尊められている、その気高き愛娘ロゼリイス姫とが花を携えたる侍女三、四人ばかりを従えて、その陽の翳った道を、力なく歩んでいられます。轎にも乗らず、二人で涙を一杯眼に溜めて歩んでいられ、また、中尉の墓詣りに行くに違いありません。我らの同僚ウェスネル・アントンが涙を伝わらせながら、窓に靠れて凝乎と、眺めております。
夫人よ、中尉は、生前暇々を見ては、故国の学界に提出すべく、紙草に記録のペンを熱心に走らせておりました。