후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
一四 藤蔓の露台
をせず、再びこうやって、書翰を書き出したかが、おわかりになったことと思います。すなわち別室で老エフィゲニウスから、姫の臨終の頼みを伝えられたからに他なりません。
一四 藤蔓の露台
老エフィゲニウスが我々を導いたのは姫の寝室を出た突き当りの広やかな露台……おそらくここが老いを養っているこの老貴族の一番気に入っている場所だったのでしょう。うねりのように起伏した緑の芝生の上に、城砦のごとくに張り出した突端……そこにはアカンザス模様の円柱に蔓草が一杯に纏わり付いて、藤蔓が自然の天井のように強烈なる陽を遮っておりました。遠く遥かの彼方にエフィゲニウス家の正門を俯瞰して、そこから陽に眩めかしい砂利道が一本うねうねと糸杉の並樹越しに見えつ隠れつ、この本邸の方へと爪先上りになっているのです。
齢すでに七十に垂んとして、最近までこの国最高の政務を司り、夫人を亡ってからは愛娘一人の成育を楽しみに孤高な一生を送ってきた老政治家が、今その掌の内の珠を失った悲しみは、雪のような白い眉の下に瞼重げに見開いた穏やかな慈眼の中に、そして胸に垂れた白髯のそよぎにもそれと推し量られ、我ら一同なんと慰める言葉もなく、顔うな垂れて腰かけていたのであります。