후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
そして一方適当な土地が見つかり次第、いつ何時でもすぐ引っ越しができるよう、人民に命じて怠らず大船の建造をさせていました。それがためにこの時代の羅馬は造船術の非常に急激な進歩を見たということが、歴史に見えておりますが、我々考えるには冬の寒さが厭ならば何も都ごとそっくり引っ越す必要なぞは少しもない。帝王の位にあるのだから、どこへでも離宮なり、避寒地なりを拵えて冬はそこへ行幸したらよさそうなものを、とこう思うのでありますが、そこが羅馬帝国と我々平民との考えが違うところであって、我儘も我儘このくらい我儘な考えを起した皇帝も、まず珍しかったでありましょう。治績を調べてみた上では、カリグラやネロのようなそれほどの暴君でもなかったようですが、さりとて人民の敬仰するほどの善政を施した明君というでもなく、言わば何ら傑出したところのない、極めて凡庸な暗愚な皇帝に過ぎなかったように思われます。が、しかし、いくらそんな我儘な、夢のようなことを考えたからとて、なかなか羅馬の都全体がそんな簡単に動かせるものではありません。
当時羅馬は世界の都と呼ばれて、大宮殿、公議所、裁判所、闘技場、公衆浴場、……貴族の邸は立ち列なり諸国からの朝貢は織るがごとく、市街は殷賑を極めこのたった一つの建物を取り毀って船に積んで搬ぶだけでも、おそらく当時