후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
グリュックスブルグ王室異聞
はしがき
はしがき
「その時わたくしは、下町のフォーゲル街で父の遺した家に母と暮していましたが、四月初め頃のある朝、……まだ日陰には雪が残って、その中から……ミルザの花が咲いていましたから、三月末頃だったかも、知れません。ある朝事務所の前に、すばらしいイスパノスイザの高級車が停まって、頬髭いかめしい年輩の執事が訪れて来ました。中央公園のドラーゲ公爵家から来たものだが、お願いしたいことがあって、大奥様がお待ちになっていらっしゃるから、すぐ御足労願われまいかという、口上だったのです」
とイングリード・アイネス嬢は、話し出した。……というところから書き出すと、簡単なのだが、それでは何のことやら読者には、わからない。そこで、イングリード・アイネス嬢とは、いかなる婦人ぞや! ということを、初めに申し上げておくことにしよう。
今から三十年ばかり前、一九二四、五年代に、聖林で一代の天才とうたわれた、アスタ・ニールゼンという名女優を、読者は御記憶であろうか? この女優は独逸の生まれであるが、その名の示すごとく丁抹の人である。
ニールゼン嬢は殊に、ストリンドベルヒの戯曲、伯爵令嬢ジュリアの役を、得意としたものであるが、初めてアイネス嬢に逢った瞬間、私がそのニールゼン嬢の俤を思い出したと言ったならば、この婦人の持つ美貌、殊に理智的な美し