후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
「では、一応金庫も、見せていただけませんか?」
再び未亡人が出て来る。
「お前はもうよろしいから、あっちへ行って」
と、さすがに金庫をあけるところだけは、執事にも見せたくないのであろう。未亡人自ら、牝牛のような身体を運んで、先に立つ。今見てきた建物を鍵の手に折れて、大階段を二階へ上ると、正面の扉が未亡人の亡夫、商務大臣を務めた先代のクヌード・ドラーゲ公生前の居間になっている。
並んで右側が、未亡人の居間。寝椅子、長椅子、安楽椅子、大卓子等のゴタゴタした調度の間を通り抜けると、向う側が穹窿形に刳り抜かれた厚い壁になって、どっしりとした帷が裾を曳いている。ここが、未亡人の寝室であった。寝台の右手には窓に向って、大きな六面鏡が据えられてある。
そして寝台の斜め後方の壁が一呎ばかりも刳り抜かれて、中はおそらく厳重な、鋼鉄張りの耐火設備にでも、なっているのかも知れぬ。おまけに同じような壁紙が金庫の扉を掩うて、支那製の螺鈿の衝立が前に飾ってあるから、到底人には気付かれぬ場所である。これが夫人のいわゆる金庫、宝石類を入れておく、隠し金庫であった。
「まあ、おかけなさい」