일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면

아오조라 문고

ポルカを踊りカドリールを踊って、さっきからエレン夫人は軽い疲れを覚えた。公爵邸のごとくに舞踏会の扉は、ここも広やかな内庭に向って、開け放たれている。その扉の陰に佇んで、給仕の持って来た冷たい物を飲んで、一息入れている時にふと傍らに、人気を感じてハッと居ずまいを正した。ほほ笑みながら立っていられたのは、フィリップ殿下であった。殿下は二十七歳、白の額、亜麻色の髪涼やかに、長身の眼許凜々しい独身の容姿は、全丁抹乙女の憧れの対象でいらせられる。その殿下が、萌黄色龍騎兵大尉の軍服、肩章、飾帯の御軍装で、にこやかに立っていられるのであった。

「夫人、お相手を願えまいか?」

「ハ、恐れ入ります、殿下」

と夫人は裳裾を抓んで、会釈した。

「では、どうぞ……」

そして殿下に手を執られて踊りの波へはいって行った。オーケストラはすでに曲を替えて心も浮き立つような、ウィンナの森の物語であった。女と生まれて、丁抹乙女憧れのお方と踊る光栄さ! 男らしいお胸に顔を寄せて、恍惚とした何分かが過ぎてゆく。しばらくぶりに夫人の胸の血が若やいだ。その若やいだ夢見心地の何分かが、また過ぎてゆく。