후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
御名代殿下は当夜主賓として、終始座の中心においでになって、晩餐が始まるまでは控えの間に、晩餐が始まってからは大食堂の中央に、舞踏が始まってからは舞踏室に、御帰館になるまで絶対にお一人で、フラフラお歩きになったことのあるはずがない。自分たちがお相手を勤めていたのだから、これほど確実なことはない、何かロヴィーサの記憶違いであろう、と頭からこの小間使の言うことなぞ執り上げてもいないのであった。
もちろんそれは、執り上げない方が当然であって、ロヴィーサの記憶違いだろうと笑われても仕方のない話であった。初めての日、嬢も検分したごとくに、本館二階は純然たる公爵家家族の住居であって、来客なぞの行く用のいささかもない所である。
未亡人の居間、寝室、当主夫妻それぞれの居間、寝室、それに当夜宴会に出なかったヨアンネス少年の部屋等、陛下の御名代ともあろうフィリップ殿下が、そんな所へ好奇心にお立ち入りになる理由がないことであった。が、しかし、嬢はロヴィーサのこの申し立てに、非常に重大なものの潜んでいることを感じた。
もしフィリップ殿下が、そんな二階へなぞ一人でお上りになったということになると、当然殿下は、御名代としてではない何かある不純な考えを持っていられたということになる。