후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
前にも言ったとおり未亡人は我の強い、感情一方に支配されている人であって、しかもその我と感情で、腹の底から殿下を疑い抜いている人である。
本来なれば、こういう殿下に不利益なことは、未亡人が真っ先に執り上げそうなものであるのに、その肝心の未亡人はかえってそれを否定して、何の関係もない小間使の方が殿下の不利益になることを言い張っているということになる。しかも言い張っているその小間使は、公爵邸にもう二年余りも勤めて、未亡人の絶対の信頼を克ち得ている女であったから、何かこの辺に事件の鍵があるのではなかろうか? と、嬢はこの申し立てにも、多大の重さを置いた。
早速助手のオーゲを連れて、この証言の真実性を、もう一度調べてみることにした。
当夜、フィリップ殿下のお供の人たちが詰めていたという部屋の前、いつかオーゲが召使たちの一人一人を呼び入れて調べていたあの部屋が、今も臨時の調べ室として公爵家から提供されている。ここへ、その小間使のロヴィーサを呼び入れた。
はいって来たのは小間使とはいいながら、軽妙な敏捷さなぞの少しもない、どこか鈍重とも評したいほど田舎染みて、口の重そうな縮れ髪の女であった。