후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
すなわち舞踏室で、エレン夫人に踊りの相手を申し込んだ殿下は、もちろんほんもののフィリップ殿下ではない。殿下に変装した、このステーンセン伯爵である。殿下は初めから、船舶相や大蔵大臣、ベテレヘム製鋼会社社長らとの歓談の席を外してはいられなかった。そして踊りながらエレン夫人に、麻酔剤を嗅がせたのは、もちろん夫人の推察のとおりである。
内庭のの木陰のベンチで、夫人が半醒半眠で休んでいる間に、腕環、頸飾りを奪ってしまったのである。その場合もまた、殿下の従者として安全に、ビョルゲ邸を引き揚げている。ただしこの場合、ビョルゲ邸内のどこで伯爵が殿下に変装し、またどんな抜け道を通って、舞踏室と供待ち部屋の間を往復したものか? そしてエレン夫人の腕環や頸飾りの類を、いつどこで調べて偽物を用意しておいたかは、不明である。嬢が直接関係した事件ではないから、そういう点は一切不明だが、しかしそんなことくらいは、この姦智に長けた伯爵にとっては、易々たるものであったろう。変装しようと思えば、便所の中でもできるであろうし、夫人の腕環や頸飾りを調べたければ、随時随所で前もっていくらでも、フィリップ殿下に仮装して調べることができたであろう。