후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
自動車よりも省線電車を取りたいと思うけれど歩くのはかまわないかと聞いてみたら、「ええ、どうぞ!」という返事であった。
女の靴かと見紛うばかりの光った華奢な白靴で、コトコト舗道を踏んで跟いて来る少年の姿を眺めていると、なぜかそんなことを問わずにはいられないような気がするのであった。
少年はこんな夜の東京の町を歩くのも初めてと見えて、いかにも楽しげに跟いて来る。やがて私たちは万世橋駅のホームに立ったが、電車に乗ろうとする時に初めて少年の頬にチラと、当惑の色が泛んだ。
「一等車か二等車はついていないでしょうか? まだ三等車に乗ったことはないのですけれど」
よく日本にいる外人連中には目白押しをして乗る三等車を厭うて、二等を選ぶ連中があったが同じ当惑をこの小さな印度の少年の頬に見たのであった。
私は苦笑して贅沢を言うなと無理に三等車へ押し込んでしまったが、車内にはいると同時に今度は私の方がてれてしまった。頭布に付いている無数の玉が電灯の光に反射して、少年は硝子の玉だと言っていたが、なかなかもって硝子どころではない輝きを放ち出した。その上、美しい少年の面は満員の乗客の注目を惹いて、乗客たちは言い合せたようにジロジロと少年の姿ばかりに視線を送った。