후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
八千メートル……八千五百……九千……九千八百メートル……ようやくのことで主砲射程外に逃れ得て吻っとしたが、その時暮色靉靆たる左舷西方遥か水平線の彼方に、さらに単縦陣三隻ばかりの煙を発見したのであった。もちろん今の英国監視艦の通報によって来援の、英国艦隊か豪州艦隊に違いなかったであろうが、もう北と西とを塞がれてしまったのでは、いかんとしても南東方へ逃れるほかには方法がなくなってしまった。
艦は急逮再び、面舵一杯に取って右舷に転舵、わずかに損傷を免れた汽缶も破れんばかりに重油を焚いて、ただ盲滅法南々東へ南々東へと針路を取っていたのであったが、何分にも生命にも比すべき海図舵機室を破壊されてしまったのでは、正確な方位の得られようはずもないことであった。しかもコムパス・カードは硝子蓋に触れて遊動せず、ただわずかに風の吹いてくる方向で、それと判断しなければならなかったのであった。
全員必死の努力でようやく火を消し留めて、一時的排水に成功して、折りから夕靄を利用して首尾よく英国艦隊の眼は晦まし得たが、艦の損傷としてはこの他にも右舷吃水のすぐ上に、まだ二カ所ばかりの大穴が開けられていた。