후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
その妙な気持で一日、私は机の前に坐り込んでいたが夕方近くなって、もう今頃はそのキャゼリンという婦人が戻って来て、太子の動静がわかった頃だろうと思うと、何とも言えず気になって書き物をしていても落ち着かなかった。やがて夜になればまたカ氏から何か知らせてくることとは思ったが、到頭それまで待つ気がしなかったから、夕飯を済ませるとともかく散歩かたがた様子を見に行くことにした。地上あらゆる物がすべて青白く絵のように見える月のいい晩であった。戦争に緊張はしながらもさすがに月の光を浴びて街路には爽やかな秋の夜を楽しむ散歩の人影が一杯であった。その人混みを分けながら自動車を飛ばせていると、私はまるで印度の社稷を双肩にでも担ったような緊迫した慌しさを感じて、亡国の悲しみや哀れさなりやが今更のようにハッキリと胸に迫ってくるのを感じた。
そしてわざと暗い所を択って縺れ合ってゆく柔弱な輩を見るといきなり横づっぽうの一つも張り飛ばしてやりたいほど癇がたって、
「恋愛なんぞに耽っているべき場合ではないぞ! 祖国を亡国にしたくないためにはまず何をなすべきかを考うべき場合だぞ! クソ! クソ! クソ!」