후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
天心まで透き徹るかとばかり瑠璃色に冴えて……南極圏近くにありながら、陽光はそこから眩しく亜熱帯地方のごとくに燦いているのであった。小波はキラキラと静かに舷を叩いて、海の碧の美しさ! 銀鱗を閃かす小魚の姿、海底に漂う藻草の一本さえも、ありありと透し見られる。なんという明るい明るい陽の光、微風の快さであったろう。しかも眼のとどく限り、東方と北方の海上には、赤膚の巉巌が、世界の障壁のごとくに、涯しもなく列なって、断岩と断岩との間から顔を覗かせている。翠緑滴らんばかりの島の麗しさ! 遠く白砂の海岸には、白波寄せては返し、返しては寄せ、山の頂上には、朱色の瓦を輝かして、幾つかの人家が点綴する! 山と山との間、蓊鬱たる林間には雪を被った高山が雲を纏うて聳え立ち、なんという大いなる展望であり、荘厳さであったろう。しかも我らの艦は、今その断岩と断岩との間を縫って、音もなく静かに静かに、美しい海岸線の方へと誘い寄せられてゆくのであった。
そして恍惚と欄干に凭れたまま、推移してゆくこれらの島々に、眼を瞠っていた水雷長のスティンゲル大尉が、「有難い!」とこの時はじめて、夢から醒めたように舷を叩いて躍り上った。