후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
バグダットの王女とか、波斯の王子、ハルン・アル・ラシドといった王様たちが、大勢の侍臣に付き従われながら悠々と町を練っている光景なぞが、我々の心を躍らせて、未だ見ぬ東邦諸国の古へと夢のような憧憬を懐かしめたものであったが、ちょうど、ああ言ったような気持……何から何まで、見るもの聞くものが、ただ夢のようなうつつのような気持に包まれてくるのであった。
墺国皇太子フェルジナンド大公夫妻がボスニヤ、サライエヴォの遭難以来、地球上のありとあらゆる国は、ことごとく戦禍の巷に捲き込まれ、世を挙げて、まったく血腥き戦場と化し去っている時に、その同じ世界の中に、こんなにも悠々たる極楽のような平和境があるということすらが、まったく夢幻のような気持がしてくるのであった。
しかも、今から思えば、我々こそ半ば好奇心に包まれて、半ば不安な夢うつつのような気持であったが、長老や長老を囲む人々としては、招かざる賓客ながら、我らを遇するに精一杯の配慮を尽したのではなかろうかと思われる。
こうして我々を轎に乗せたということが、この都会に大きな邸を構えている幾軒かの貴族の邸へ、我々を送り届けるつもりであったらしく、やがて、三つ四つずつの轎が一組となって、代る代るに途中の邸の中に吸い込まれてゆくのであった。