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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
※(ローマ数字1、1-13-21) 比島投降記
投降
※(ローマ数字1、1-13-21) 比島投降記
投降
昭和二十年九月六日、北部ルソン、カピサヤンにて新聞報道関係者二十三名の先頭に立って米軍に投降。
「朝日」「読売」各三名、「同盟」「日映」各一名、その他は「毎日」関係者。カピサヤンといっても地図に出ていないから若干説明する。ルソン島の北端、アパリ近くでバシー海峡に流れ入る大河がカガヤン河。カガヤン渓谷――黒部渓谷などを連想しては大変な間違いで、実に広く大きな平原である――を流れて、そこを豊饒な土地にしている。この河に沿って、国道第五号線というのが、アパリから南下し、もちろん途中で河はなくなってしまうが、マニラにまで行っている。アパリから約二十キロにラロがあり、さらに二十キロ南下すると、東の方からドモン河という支流が合流する。このドモン河を溯ること約三十キロの地点にある小村落がカピサヤンで、我々は、そこからもっと上流のサッカランという場所から、投降のために下りて来たのである。元来我々新聞関係者の一部は新聞社の飛行機が台湾から救出に来るというので、五号線をもっと南へ行った処のツゲガラオ――ここは日本軍が最後まで守っていた飛行場所在地である――に三月末集合したのだが、米機の銃爆撃は激しくなるし、河向うからはゲリラが迫撃砲を撃込んで来るし、台湾、沖縄等の状況から判断