후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
ときっぱりいって帰しましたよ。」
「ふう、」と上人は頷いて、じっと考え、
「いや、段々お心が静まって来て、好い御返事をなされた、結構じゃ。」といいかけて、梓のもの寂しげなる顔を見て、
「それでさっぱりとなされたかな。」
「ええ、さっぱりしたそのせいだろうと思うんです。まだ、金の蔓があって、一式のことに落籍して素人にしてやろうと、内々思ってました内は、何かしら心の底に温があったのを、断然、使を帰した上、夫人の心も知れて見れば、いかに棄身になった処で、無心などいえたものじゃあない。そうすりゃお蝶の方も、もうあれッきり、ふッつり切れた、私はこう孤島に独り残されたようで心細い、胸騒のするのはそのために違いないんです、お可愧いね、」といった清らかなる学士の笑顔はうら寂しい。
「ははあ、いや、お若い中また余り悟り澄さないのも宜しかろう。たんと迷わっしゃるも面白い。」とこの人こそ悟り切ったらしいことをいって、呵々と笑って、行きがけに大音で、「誰ぞ先生に茶を上げい。」
梓はまた机に向ったが、木の角では、心の跳るのが押え切れず、胸騒がする、気が鬱ぐ、もう引入れられそうで耐えられなくなって、香の薫に染みた不断着をそのまま、かかる時、梓が行くのは必ず湯島。