후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
少くとも青年の佳士、衣冠正しい文学士が、譬えば二人対向いの時、人知れずであろうとも独省みて恥辱でないことはない。
しかるに、梓は旧仙台の生で、土地の塗物師の子であったが、豊なる家計の下に育ったものではなかった。使に行く問屋の旦那にも、内へ注文に来る余所の小父さんにも、隣家の士官の奥方にも、向の質屋の番頭にも、いつも、可愛がられてはいたけれども、未だ敬礼された覚がないので、人に逢えばまず此方から挨拶をするもののように、余儀なくされて育ったのである。
加うるに、その母親というのは、その始江戸から住替えて来た有名な芸妓だった、のみならず、これを便って同じ仙台の土地へ後から出て来た母の妹夫婦も、また甚だ不遇で、年も措かず夫が亡なったので活計を失うと、女の子が二人あったのが、姉妹揃って苦界に身を沈た。前世の因縁とでもいうのか、父の姉の子が一人、梓より年上であったのが、それもまた同じ勤の止むを得ぬ境遇であったから、中の好い従姉妹が三人、年紀の姉なると、妹なると、皆お嬢様ではおらず、女房にもならず、奥様にはもとよりなり、揃って世の中から畜生呼わりをされる身で。