후리가나로 읽는 일본 고전
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こぞうのゆめ
潤一郎ラビリンスV――少年の王国
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면
「エエ煙草にマッチにビール、正宗、サイダア、………」
一人が停車場の売り子の真似をして斯う叫んだ。
「先生か、先生はミルクが一と罐欲しいんだが、お前たちの市場で売って居るかな」
「ミルクですか、ミルクなら僕ん所の店にあるから、明日市場へ持って来て上げましょう。先生だから一と罐千圓に負けて置かあ!」
こう云ったのは、洋酒店の忰の内藤であった。
「うん、よし/\、千圓なら安いもんだ。それじゃ明日又此処へ遊びに来るから、きっとミルクを忘れずにな」
しめた、と、貝島は腹の中で云った。子供を欺してミルクを買うなんて、己はなか/\ウマイもんだ。己はやっぱり児童を扱うのに老練なところがある。………
公園の帰り路に、K町の内藤洋酒店の前を通りかゝった貝島は、いきなりつか/\店へ這入って行ってミルクを買った。
「えゝと、代価はたしか千圓でしたな。それじゃ此処へ置きますから」
と、袂から先の札を出したとたんに、彼は苦しい夢から覚めた如くはっと眼をしばだゝいて、見る/\顔を真赤にした。
「あッ、大変だ、己は気が違ったんだ。でもまあ早く気が付いて好かったが、飛んでもないことを云っちまった。