후리가나로 읽는 일본 고전
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こぞうのゆめ
潤一郎ラビリンスV――少年の王国
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면
(一)の六
少し話が横道へ外れたようだが、己が如何にファナティックな性質であるかを證するために、ちょいと此の一事を書き加えて置くのである。
(一)の六
宣教師とお嬢様とに失敗して以来、己は藝術の何たるやを、他人に質疑する事を止めた。それで専ら、自分の智識と、直覚と、理性とに依って、此の問題を解決せざるを得なかった。
智識と云っても、己は尋常小学を卒業したゞけであるから、大した学問がある訳ではない。尤も池田屋へ奉公に来てから、一年ばかり英語の夜学校へ通って、非常に勉強したお蔭で、語学の方は中学の四五年生に負けないくらいな自信を持って居る。己は或る晩、銀座の夜店の古本屋を漁って、シェエクスピアのオセロとハムレットの原書と文学藝術に関係のある日本文の古雑誌―――早稲田文学だの文章世界だのと云うものを五六冊買って来た。
己は其れ等の書物を見たら、藝術に就いての稍明瞭な概念が得られるだろうと云う希望を以て、片っ端から一生懸命に耽読した。最初に取り付いたのはハムレットであった。マクミラン会社出版の、精しい註釈を添えた書物であったから、理解するのに其れ程困難ではなかったが、しかし、正直に白状すると、己は彼の一篇を読み終った時、少からず失望した。