후리가나로 읽는 일본 고전
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こぞうのゆめ
潤一郎ラビリンスV――少年の王国
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면
(二)の十二
己は此奴の命令に対して、絶対的に服従しなければならない。」
そう思った時、彼の女は恰も呪文を唱え終って、素晴らしい見幕でぴしッと右手の親指を鳴らした。
有体に云うと、己はまだ充分に催眠術にかゝっては居なかった。強いて彼の女に反抗したければ、必ずしも反抗出来ない事はなかった。にも拘らず、彼の女の態度には相手を無理やりに服従させなければ已まない意気が籠って居た。己は、たとえ催眠術にかゝって居なくても、かゝった真似をせずには居られなかった。己は彼の女の欲する通りに、外の二人の子供と同じくあんぐりと口を開いて、仰向きに椅子へぶっ倒れてしまった。
「いかゞでございます。見物の中から選び出した三人の子供は、この通り訳なく睡ってしまいました。この子供たちは、今、私の自由になったのです。鼻を摘まゝれても耳を引ッ張られても、何も知らずにスヤ/\と睡って居ります。」
見物に向って、こんな説明をするメリー嬢の声が、己の耳にもボンヤリ聞えた。
(二)の十二
すると、黒ん坊が又こんな事を云った。
「皆さん、どうぞよく御覧下さい。メリー嬢は詐欺でも騙りでもありません。此の通り、此処に居る子供たちは、すっかり魔術にかゝって居ります。