일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こぞうのゆめ

潤一郎ラビリンスV――少年の王国

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면

아오조라 문고

お前の妄想は必ず名残なく晴れるだろう。―――わしはお前の信仰を賞づる餘り、普賢菩薩の使者となって兜率天から降りて来たものだ。お前の信仰が行くすえ長く揺がないように、此の水晶の数珠を与える。決してわしの言葉を疑うてはなるまいぞ。」

瑠璃光がはっとして我に復った時、もう老人の姿は見えなかったにも拘らず、彼の膝の上には、正しく水晶の数珠が暁の露のように、珊々と輝いて居た。

十二月も末に近い朝まだきの、身を切るような寒風の中を、釈迦が嶽の頂上へ登ろうとするのは、いたいけな稚児に取って、三七日の水垢離に増す難行であろうものを、浅からぬ三世の宿縁を繋いで居る女人の、現世の姿に会いたさに、嶮しい山路を夢中で辿って行く瑠璃光には、何の苦労も何の障礙も感ぜられなかった。途中から霏々として降り出した綿のような雪さえも、彼の一徹な意志と情熱とを、ます/\燃え上らせる薪に過ぎなかった。見る/\うちに天も地も谷も林も、浩蕩たる銀色に包まれて行く間を、彼は幾たびか躓き倒れながら進んだ。

よう/\頂上に達したと思われる頃であった。渦を巻きつゝ繽紛として降り積る雪の中に、それよりも更に真白な、一塊の雪の精かと訝しまれるような、名の知れぬ一羽の鳥が、翼の下にいたましい負傷を受けて、点々と真紅の花を散らしたように血をしたゝらせながら、地に転げて