일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こぞうのゆめ

潤一郎ラビリンスV――少年の王国

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면

아오조라 문고

しかし、それだからと云って、お嬢さんの肉体に現れて居る「美」は、一時的のものだと断ずる訳には行かない。成る程、お嬢さんが示して居る容貌の美は、形態の美は、永遠の生命を持たないかも知れないが、その容貌なり形態なりの裏に隠れて居る美の精神、美の理想はたしかに永遠である。己の信仰に従えば、天はたま/\妙齢のお嬢さんの肉体を借りて、其処に永久不滅の美のシンボルを見せたのである。お嬢さんの肉体に永遠の美を認めることが出来ない者は、月の光が太陽の反射である事を知らないようなものである。月が缺けても太陽の光は立派に存在して居る如く、お嬢さんの容貌が衰える時はあっても、嘗て其処に表現された美の理想はちゃんと存在して居るのである。

己が先、「酔わされる」と云ったのはつまり或る一定の現象を凝視する事に依って、その底に潜んで居る永遠の実在を豫覚し、自己の生命が宇宙の生命の中へ流れ込んで行くような、不思議な気持ちへ誘われる心理作用を意味したのである。人間にこう云う気持ちを起させるものは、「善」や「真」ではなくて、「美」だと云うのである。

己の奉公して居る池田屋の店の筋向うに、「宝商会」