후리가나로 읽는 일본 고전
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こぞうのゆめ
潤一郎ラビリンスV――少年の王国
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면
得たのである。当時彼の指名に応じて、第一に潔く罪を引き受けようとした野田や、野田の次に名乗って出た西村や中村や、此の三人は中でも忠義第一の者として、後に沼倉から其の殊勲を表彰された。―――啓太郎の話す意味を補って見ると、大体こう云う事情であるらしかった。で、沼倉が如何にして、いつ頃から其れ程の権力を振うようになったかと云うと、―――啓太郎の頭では其の原因をハッキリと説明する事は出来なかったけれども、―――要するに彼は勇気と、寛大と、義侠心とに富んだ少年であって、それが次第に彼をして級中の覇者たる位置に就かしめたものらしい。単に腕力から云えば、彼は必ずしも級中第一の強者ではない。相撲を取らせれば却って西村の方が勝つくらいである。ところが沼倉は西村のように弱い者いじめをしないから、二人が喧嘩をするとなれば、大概の者は沼倉に味方をする。それに相撲では弱いにも拘わらず、喧嘩となると沼倉は馬鹿に強くなる。腕力以外の、凜然とした意気と威厳とが、全身に充ちて来て、相手の胆力を一と呑みに呑んでしまう。彼が入学した当座は、暫く西村との間に争覇戦が行われたが、直きに西村は降参しなければならなくなった。