일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ろうごくのはなよめ

牢獄の花嫁

吉川 英治

吉川 英治의 牢獄の花嫁(ろうごくのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,213자 · 325화면

아오조라 문고

首斬り手桶

「これ! 伜!」

「あっ?」

「伜」

「…………」

「伜……」

郁次郎は、思いがけない父の姿を見て、白痴みたいに、ただ茫然とした。夢ではないかと、疑った。梟のような眼を見ひらいたまま、ぼうと、しばらくは、言うべき言葉を忘れているのだった。

老先生は、握りしめた我が子の手をつよく揺りうごかして、

「わしじゃ! 父じゃ」

「おう……おう……」

「来たぞ、おまえの父は来たぞ」

老先生は、滂沱とあふれ出る涙を抑えて、

「もういい、もういい! おまえの冤罪は、きっと、この父が雪いでやる。気をしッかりせい、心をつよく持て」

「ち、父上……」

郁次郎は、いきなり抱きついて、わッと、泣いてしまった。生れながらの幼い者のように、声をあげて、オイオイと泣いた。老先生もまた泣きながら抱きしめた。

首斬り手桶

羅門塔十郎は、胸が迫って、見ていられないように、懐紙を出して、涙を拭いながら、

「――失礼いたします」

と、老先生のそばへ、提灯をおいて、牢の外へ、しばらく避けていた。

何という痛ましい邂逅だろう。奉行も、東儀も、さすがに、父子の情熱に涙をゆたぶられて、羅門と同じように、貰い泣きを隠していた。