후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
と兵庫が嬉しそうに叫んだ時には、兵庫たちはいつか脇本陣の、柊屋の前まで走って来ていた。
菊女たちも兵庫たちに気がついた。
「鵜の丸様か! ……松浦様にも! ……五十嵐様にも……皆々様にも! ……おおおおそれではご無事で!」
と、菊女は叫んで駈け寄って来た。
足洗主膳をはじめとし、八人の同志も喜こばしそうに、兵庫達の方へ馳せ寄って来た。
女装の上に編笠をかぶせた、萩丸は菊女に手を引かれていた。
「方々!」
と兵庫は大音に叫んだ。
「無事ではござらぬ、一大事の場合! ……後より追い来る武士どもは、紀州藩士と井上家の藩士、五十嵐氏を取り返そうと、あのように追って来るのでござる! ……そればかりでない、アレアレ向こうへ、雲助、博労、無頼漢によって、運び去られ行く木箱こそ、宥免状を入れた人形箱! 以前にお話し致したところの、刃三十郎という浪人者と、その一味とに奪われて、あのように運ばれて行くのでござる! ……女を引っかかえて走って行く武士こそ、その刃三十郎! ……方々、こうなっては一団となって、背後の敵、前方の敵に、おあたりくだされおあたりくだされ!」
この言葉を聞くと菊女をはじめ、その供人にやつして来たところの、明暦義党の同志らは、愕然として驚いたが、