후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
「ないわえ、意趣など、意趣などないわえ!」
依然として寝たままで三十郎は、依然としての刀を抛り出したままで、小面憎く吼えるように云った。
「なんの意趣など半カケもあろうか! 鵜の丸殿とやらに逢ったのも、あの時が初じゃ、恩怨ではない! ……だからよ意趣などある筈はないわえ! ……が、鵜の丸兵庫殿とやら、俺はあの時こう思ったのじゃ。……一方は紀州の藩士で多勢、それが貴殿と五十嵐氏とやらに――その五十嵐とか仰せられる仁とも、拙者まったく未知でござってな、今貴殿があの武士のことを、五十嵐右内と仰せられたゆえ、ハハアそういう名の武士であったかと、はじめて知ったというくらいのものじゃ。……がまあそんなことはどうでもよい、多勢の紀州武士が二人の浪人ずれに、いいかげん他愛なくあしらわれている。しかも一人の浪人と来ては――鵜の丸兵庫殿、貴殿のことでござるが、貴殿の神妙の剣技と来ては、まこと素晴らしいものでござった。……そこで拙者癪にさわり! ……さようさよう拙者という男は、そんなことにムラムラする人間でしてな。……というのも本来が善人だからで。……で、しゃしゃり出て貴殿に向かい、刀をまじえたというまででござるよ。