후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
と、たちどころに吸いつけられてしまった。これこそ自分がかねがね捜していた相手だという気がした。そしてそうなると、我慢性のない娘が好きな人形を見つけたように、それを手にしないと承知できなかった。自分のような女性だったら、十分彼を怡しませるに違いないという、自身の美貌への幻影が常に彼女の浮気心を煽りたてた。
ある夜も葉子は、山路と一緒に大川畔のある意気造りの家の二階の静かな小間で、夜更けの櫓の音を聴きながら、芸術や恋愛の話に耽っていた。故郷の彼女の家の後ろにも、海へ注ぐ川の流れがあって、水が何となく懐かしかった。葉子は幼少のころ、澄んだその流れの底に、あまり遠く押し流されないように紐で体を岸の杭に結わえつけた祖母の死体を見た時の話をしたりした。年を取っても身だしなみを忘れなかった祖母が、生きるのに物憂くなっていつも死に憧れていた気持をも、彼女一流の神秘めいた詞で話していた。庸三の子供が葉子を形容したように彼女は鳥海山の谿間に生えた一もとの白百合が、どうかしたはずみに、材木か何かのなかに紛れこんで、都会へ持って来られたように、自然の生息そのままの姿態でそれがひとしお都会では幽婉に見えるのだったが、それだけまた葉子は都会離れしているのだった。