후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
た。最近少し余裕が出来たので、音楽好きの子供にねだられて、やっとセロを一梃買ってやった妻に、彼はあまり好い顔をしなかった。ラブレタアが投函されていたことを、何かのおりに感づいて、背広を着て銀座の喫茶店へなぞも入るらしい子供がいつの間にか父に叛逆的な態度を示すのに神経を痛めている折なので彼はむきになった。しかし加世子は怒りっぽい庸三を、子供に直面させることを怖れて、いつも庸三を抑制した。今は父子のあいだの緩衝地帯も撤廃されたわけだった。日蔭もののように暮らして来た庸三の視界がにわかに開けていた。風呂へ入るとか、食膳に向かうとかいう場合に、どこにも妻の声も聞こえず、姿も見えないので、彼はふと片手がげたような心細さを感ずるのだったが、一方また思いがけなく若い時分の自由を取り戻したような気持にもなれた。彼は再婚を堅く否定していたので、さっそく何か世話しようと気を揉んでいる人の友情に、何の感じも起こらなかったが見知らぬ世間の女性を心ひそかに物色してもいた。女性の前に今まで膝も崩さなかった儀容と隔心とが、自然に撤廃されそうであった。
葉子は下宿へ逢いに来る一色と対で二三度庸三の書斎に姿を現わしたが、ある晩到頭一人でやって来て机の前にいる彼に近づいた。