후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
十六
しかし葉子は再び彼によって、今少し確かな足を踏み出そうとはしているのだった。
十六
この平凡な内海に避暑客が来るにはまだ間があった。砂悪戯や水弄りをしたり、または海草とか小蟹とか雲丹などを猟ってあるく子供や女たちの姿は、ようやく夏めいて来ようとしている渚に、日に日に殖えて来て、気の早い河童どもの泳いでいるのも初夏の太陽にきらきらする波間に見られた。葉子も瑠美子と女中をつれて、潮の退いた岩を伝いながらせせらぎを泳いでいる小魚を追ったり栗の毬のような貝を取ったりした。彼女はその毬のなかから生雲丹を掘じくり出すことも知っていた。庸三もステッキを突きながら所在なさに岩を伝って、葉子たちの姿の見えないような遠いところまで出て行って、岩鼻に蹲居んで爽やかな微風に頸元を吹かれながら、持前のヒポコンデリアに似た、何か理由のわからない白日の憂愁に囚われていた。そうやっているうちにも彼は一刻も生活を楽しんでいる気にはなれなかった。一方早く自身の生活に立ち還らなければならないという焦燥に駆られながらも、危ない断崕に追い詰められているような現実からどう転身していいかに迷っていた。