후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
仮定的にもせよ、当座の思いつきにもせよ、金で彼を縛ろうとしている彼女の気持も愛らしいものとは思えなかった。
しかし、ちょっとした弾みで、その瞬間の平和が破れると、二人はまた猿と犬のように争った。その果てに傍にいた瑠美子まで泣き出して、庸三に打ってかかって来た。
やがて庸三は机のうえに散らかったものを、折鞄に仕舞いこんで、外へ飛びだすと雨のふるなかを近所の車宿まで草履ばきのまま歩いて行った。
庸三は汽車のなかで、その時の頑な態度と、露骨な争闘とを思い出していたが、瑠美子を庸三から引きわけて胸に抱きしめながら、嘆いていた彼女の姿も目に浮かんだ。
「情熱の虫がこの体に巣喰っている!」
喧嘩の果てに、葉子はそう言ってぽろぽろ涙を流しているのだった。
新興芸術、プロレタリヤ文学――そういった新らしい芸術運動の二つの異った潮流が、澎湃として文壇に漲って来たなかに、庸三は満身に創痍を受けながら、何かひそかにむずむずするようなものを感じていた。今まで受け容れにくかった外国の作品などが、この年になっていくらか気持に融けこんで来るようなものもあれば、貧弱な自分一人のカで創作することの愚かしさに、思い到らないわけに行かなかった。