후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
時とすると生涯の黄昏がすでに迫って来て、このまま自滅するのではないかと思われもしたが、今においていくらかの取返しをつけるのに、まだ全く絶望というほどへたばってしまってはならないのだと思うこともあった。彼は若い時分とはまた違った興味と理解とで、それらの作品に対していた。
するとある日の午後、西日の這い寄る机の前にすわっている彼の目の前に、久しく見なかった葉子の瀟洒な洋装姿がいきなり現われた。襟のところに涼しげな白いレイスのついた愛らしい服装が、彼女の体をいくらか小いさく見せていたが、窶れも顔に見えていた。
「先生。」
いくらか臆したような態度で、彼女は机の傍へ寄って来たが、手に半分開いたまま折り畳まれた小冊子をもっていた。
庸三ははっとした。見てはならないものが出現したような感じだったが、彼女は涙に潤んだ目をして、本を机のうえにおくと、
「私このごろこんなものばかり読んでいるのよ。懺悔録ですのよ。トルストイも随分読んだのよ。そのお蔭で、私もどうやら蘇生しそうなの。過去の一切を清算して、新らしい生活を踏み出すつもりなの。先生今までのことは御免なさいね。私これから真面目な葉子になろうと思うの。