후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
町は清三にとって第二の故郷である。八歳の時に足利を出て、通りの郵便局の前の小路の奥に一家はその落魄の身を落ちつけた。その小路はかれにとっていろいろな追憶がある。そこには郵便局の小使や走り使いに人に頼まれる日傭取りなどが住んでいた。山形あたりに生まれてそこここと流れ渡ってきても故郷の言葉が失せないという元気なお婆さんもあった。八歳から十七歳まで――小学校から中学の二年まで、かれは六畳、八畳、三畳のその小さい家に住んでいた。小学校は町の裏通りにあった。明神の華表から右にはいって、溝板を踏み鳴らす細い小路を通って、駄菓子屋の角を左に、それから少し行くと、向こうに大きな二階造りの建物と鞦韆や木馬のある運動場が見えた。生徒の騒ぐ音がガヤガヤと聞こえた。
校長の肥った顔、校長次席のむずかしい顔、体操の先生のにこにこした顔などが今もありありと眼に見える。卒業式に晴衣を着飾ってくる女生徒の群れの中にもかれの好きな少女が三四人あった。紫の矢絣の衣服に海老茶の袴をはいてくる子が中でも一番眼に残っている。その子は町はずれの町から来た。農学校の校長の娘だということを聞いたことがある。