후리가나로 읽는 일본 고전
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らんがくことはじめ
蘭学事始
菊池 寛
菊池 寛의 蘭学事始(らんがくことはじめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,575자 · 31화면
彼は、若い時から、腑分は幾度も手にかけ、数人を解いたことがあると自慢をした。
究理のために勇み立っている六人ではあったけれども、その首のない、生白い無格好な死体を見た時に、皆は思わず顔を背けずにはおられなかった。目や鼻から受ける醜悪な感じで、六人の胸は閉された。が、良沢も、淳庵も、玄白も、必死な色を浮べて、そうした感じに堪えていた。
老人の小吏は、磨ぎすました出刃を逆手に持つと、獣の肉をでも割くように、死体の胸をずぶずぶと切り開いていった。まだ首が離れてから半刻と経っていない死体からは、出刃の切先の進むに連れて、かたまりかけている血がとろとろと滲み出た。
胸が第一に切り割かれた。良沢も玄白も、ターヘルアナトミアの胸の絵図を開きながら、真っ赤に開かれていく死体の胸と、一心に見比べていた。
それが、良沢と玄白とにとって、なんという不思議であっただろう。出刃の切っ先に切られていく骨の一つも、筋の一つも、肉の間に網のごとく走っている白い奇怪な線条も、白く浮き上っている脂肪も、びろびろと胸郭いっぱいに気味悪く広がっている肺も、左肺の下から覗いている真っ赤な桃の実のごとき心の臓も、ターヘルアナトミアの絵図と、一分一点の違いもなかった。