후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(七)平次女難(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,696자 · 310화면
にサッと昇りました。土間へ半分ばかり入った観客は、俄の捕物に顛倒して、
「ワーッ」
という騒ぎ、木戸へ飛出すもの、土間へ引っくり返るもの、揉み、叫び、泣き、一瞬にして芋を洗うような混乱が始まります。
「振袖源太、神妙にしろ、福屋の兄妹を五人まで誘拐した事がお上に相判ったぞッ。逃げようとして逃げられる場合ではない。なまじ罪を重ねるより、お縄を頂戴して、兄妹の在処を申上げろ」
銭形の平次、土間に突っ立って見上げながら凜々と響かせます。
「お、銭形の平次か、岡っ引でもお前なら少しは話が解るだろう、しばらくそこで聞けッ」
「何?」
振袖源太は、赤地総模様の大振袖の腕を捲り上げて、拳下がりに一刀を構えたまま、三丈余りの高粱の上から、土間の平次を見下ろしました。
芸人の愛嬌で前髪は立てておりますが、もう二十二三にもなるでしょうか、恐ろしい美貌で、引締った細顎、長い眼、ふくよかな頬、華奢にさえ見える恰好など、どう見ても十七八以上とは思われません。
「俺は、あの福屋一家には七度生れ変っても酬い切れないほどの怨みがある」
「…………」
その気組みの激しさに、客も捕方も、一座の芸人も、しばらく森として耳を傾けます。