후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(七)平次女難(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,696자 · 310화면
五
自分のきりょうに自信のないお吉の、素顔のままの質素な様子が、人によってはかえってお菊の派手好みなのより良いという人があるでしょう。現に吉住求馬も、キリキリと縛り上げられて、訴えようのない眼――泣き濡れた頬、いじらしくも歪む唇などを見ると、助けられるものなら助けてやりたいといった、やるせない心持になるのを、どうする事も出来なかったのです。
「ドブ板に落ちていた手拭は、こんなに綺麗じゃないか」
源吉は生湿りの手拭をお吉の眼の前にヒラヒラさせました。
「家へ帰ってから洗ったんです」
こういうお吉の言葉は、勝ち誇る源吉を動かしそうもありません。
「徳松はどうした」
と柴田文内。
「まだ番所に留めてありますよ。――あの騒ぎのときは、筋向うの碇床に居たんだ、と言い張りますが、誰も覚えちゃおりません。――それに、お菊を殺した剃刀は、碇床の格子先からなくなった品だそうで――」
「すると、殺されたのは一人で、殺したのは二人か」
吉住求馬の調子は皮肉ですが、
「徳松か、お吉か、どっちかですよ、旦那」
源吉は吉住求馬の抗議も一向通じないような顔をしております。
五
それから一刻(二時間)あまり、葬式の手順もつかずにいる中から抜け出して、亭主の弥助は番所にいる見廻り同心に訴え出ました。