후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(七)平次女難(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,696자 · 310화면
「もうよい。許せよ、お楽」
平次の言葉を抑えて、脇差を引抜きざまガバと自分の腹へ突き立てたのは、――なんと、中年者の武家、柴田文内の方だったのです。
「柴田様、よく遊ばしました」
と静かに膝行寄る平次。
「柴田氏、――貴殿の仕業とは、今の今まで拙者も知らなかった、こうと気がつけば――」
吉住求馬もこの断末魔の同僚の傍らに悲痛な顔を差寄せました。
「平次、悉く其方の言う通りだ。主君をここへお誘いしたのは、拙者一代の過ち、――これは吉住氏の落度ではない。それにも拘わらず、吉住氏が奥方の御叱りを蒙ったと聞いた時から、拙者は自分の罪の償いを覚悟していたのだ」
柴田文内の息が切れて、一座は深い沈黙に落ちます。
「…………」
「お楽、お吉、弥助――これで許してくれ。腹を切る外に、俺は、俺はこの過ちを償う道を知らなかった」
「…………」
「さらば」
「柴田様」
次第に落ち行く柴田文内の最期を、平次と求馬は、せめて左右から抑えてやります。
「…………」
刀を抜くと、サッと畳に流るる血潮。
それを避けもせずに、お楽とお吉は泣き伏しました。
「南無――」
忙しく香をくべて、鉦を叩くのは弥助。