후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,562자 · 291화면
は、江戸ッ児の英雄になりました。後、鼠小僧や弁天小僧がやんやと言われたように、少し物好きで、少し世紀末的になりかけた当時の人達に、「千里の虎」は一種の人気を持ったのも無理のない事でした。
南北町奉行、与力、同心、岡っ引まで、江戸ッ児の拍手喝采を聞くごとに躍起となりましたが、「千里の虎」の超人的な腕と脚と、目と耳と、それにもましてよく働く智恵には、どうすることも出来ません。
「『千里の虎』も大分増長したようだ、そのうちに自分から進んで餌に付くよ、放っておくがいい」
去年の秋頃から、銭形平次はそんな事を言って、ともすればこの兇賊に挑戦しようとする、ガラッ八の八五郎を牽制しておりました。
「でも、『千里の虎』は人気者ですよ、非道な金持から盗って、貧乏人へ恵んでいると言うじゃありませんか」
八五郎も少しばかり「千里の虎」に喝采を送りたい方です。
「とんでもねえ、百両盗った内から十両恵んで義賊面が癪じゃないか。そんな安い運上があるものか。九十両は自分の懐へ入れて、それでやんやと言われりゃ世話はねえ、一体世間の人が面喰らい過ぎるよ、馬鹿馬鹿しい」
「なるほどね」
「貧の盗みとでも言うなら、可哀想にもなるが、百両二百両も盗んで、貧乏人に五両や三両恵んで好い心持になってるような野郎を俺は大嫌いさ。