후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,562자 · 291화면
九
そいつを忘れるな。あん畜生に思い知らせる品だ――ってこう言ったんだそうですよ」
「…………」
「升屋が引っくり返るような品というのは、この棺に納めた先代御主人の骨に決っていますが、――人一人の命に関わる大事の品、あん畜生に思い知らせる証拠の品――というのは、一体何でしょう」
「…………」
「多分、下手人の落した、煙草入とか紙入のようなものでしょう。どうせ夜じゃ判るまいから、明日の朝捜すことにして、それまで私は、家へ帰って一と寝入りして来ます。左様なら、お休みなさいまし」
平次は一人言のように言って、升屋から飄然と立去りました。
九
それから一刻ばかり後。
升屋の店中はすっかり寝鎮まって、先代主人の骸骨を納めた、離室の一室だけが明々と灯っておりました。
平次が帰ると間もなく、雇人達はみんな下がって、残ったのは元気を恢復した老番頭の金蔵一人、これも薄寒いのと淋しいので、夥しい徳利を並べた後は、他愛もなく眠りこけて、庭先にどんな事が起っているかも知りません。
フト黒い影が、離室の雨戸を離れると、掘荒した井戸の方へ、静かに近づいているのです。
ときどき足下の大地を丸く照すのは、昨夜治郎助達が持っていた、泥棒龕灯でしょう。