후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,562자 · 291화면
「どこで落したかわかりませんが、一刻ばかり前に気が付いて、あっちこっち探したが見えません。手拭がどうかしましたか、親分」
男はおよそ怪訝な顔をして、マジマジと平次を眺めました。お茶の水の崖で、揃いの手拭を拾ったことは、その時立会った二三人の主立った人に厳重に口留めしてありますから、この男は知っているはずもありません。
「お前さんは?」
「畳屋の辰蔵と申します。あっしの手拭がどこかにありましたか」
眼の鋭い、四角な顔をした辰蔵は、少し平かでない様子で切口上に平次へ突っかかります。
「いや、そんなわけじゃない。辰蔵さん、つまらない事を聴くようだが、その手拭には何か目印がありましたか」
と、平次、相手が悪いと思ったか、少し下手に出ました。
「ありますよ。御神酒所で休んでいる時、今日の昼頃、当り箱を玩弄にしていて、ツイ手拭の端へ、たという字を書きました。たたみやのたつぞうの頭文字の積りです」
「なるほど」
平次は腕を拱きました。崖で拾った手拭にはそんなものは書いてありません。
「それでいいんだね、親分、あっしはもう帰らなきゃアならないんだが――」
「親方、御苦労だったね、もう帰っても構いませんよ。