후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,562자 · 291화면
佐七は三崎町の裏の、空地に建ててある物置を焼いただけで、人騒がせをした割には大したこともなく、幸い風のない晩で、外に過ちがなかったために五十日間手錠という、その頃の自火にしては、軽いおとがめで済みましたが、町内を泳ぎ廻って、飲むことを仕事にしている佐七にしてみれば、五十日間の手錠は、首を切られるよりもつらい処刑だったに相違ありません。
「あっしが行くと、以ての外の機嫌で、ろくに茶も出しゃしません。佐七があんなに萎れているのを見ると、かえって可哀想になりましたよ」
「娘は居たかい」
「奥に寝ている様子でしたが、親父があんまり突っ慳貪なんで、気を揉んで起きて来ましたよ。少しやつれてはいたが、好い女ですね、あれは。親分の前だが――」
「親分の前だけは余計だよ」
「へッ、へッ」
「話でもしたかい」
「しましたよ」
「どんな事を」
「手錠の話から、磔刑の話、火焙りの話――」
「馬鹿だな。そんな心掛だから、いつまで経っても小色一つ出来る当はねえ」
「ヘエ――」
「せめて芝居の話とか、着物の柄の話とか、娘に逢ったら、それ相応の話があるものだ」
「だがね、親分。処刑の話ばかりしていると、あの佐七が怒りましたよ。