후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,455자 · 290화면
「フーム」
ガラッ八は唸りました。
「八兄哥、血のことを気にするようじゃ、鎌鼬という見当だね。鎌鼬は傷の深い割に血の出ないものだっていうが、江戸は上様のお膝元で、鎌鼬は昔から出ねえことになっているぜ」
と首を出した万七、冷笑気味な口吻ですが、馴れた目だけに、どこか鋭いところがあります。
「…………」
ガラッ八は黙って点頭きました。鎌鼬でないことは、親分の平次にも言われましたが、傷口の反り具合があまりに見事だったので、ツイ自分の最初の心に立ち返ったのでした。
「それによ、八兄哥。左利きの鎌鼬ってものはあるめえ」
万七は言い得て妙といった顔で、死体の右の頸筋――人間の手で上から切り下げた、斜めの傷口を指すのでした。
「曲者は下駄を履いていたそうですね」
とガラッ八。
「踏み荒らしてしまったが、まだ庭に雪がありますから、見当ぐらいは付きます。こうお出でなさい」
佐吉に案内されて、次の間へ行くと、縁側に近く長火鉢を置いて、すべての調度は昨夜のまま、障子を開けて一と目庭を見ると、なるほどさんざんに踏み荒らしましたが、消え残る雪の上には、血とも煤とも付かぬ程度に、薄赤い斑点が見られないことはありません。