후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
五
「馬鹿野郎、夕顔で気に入らなきゃ、冬瓜なり糸瓜なり、勝手なように融通しておきやがれ」
「それじゃ親分、下っ引を五六人駆り出して、山脇玄内を手捕りにしても構やしませんか」
「いいとも、安心して手柄にするがいい」
「今度は、きっとうまくやりますぜ、親分」
「念の入った御挨拶だ、――俺だって遊んじゃいないよ、八」
二人はそんな事を言って別れました。この上もなく仲の良い親分子分が、手柄を張り合うようになったのは、本当に珍しいことです。
五
その晩、山脇玄内は、神楽坂の質屋、天城屋六兵衛の家を襲いました。盗った金は千両箱が一つ、万事うまく行って、イザ逃げ出そうという時、目ざとい主人六兵衛に騒ぎ出され、大勢の雇人が、金盥を叩いて急を告げたので、こんな時のために用意された町内の若者が数十名、天城屋の内外を始め、神楽坂の上下、蟻の這い出る隙間もなく固めてしまいました。
泥棒は、どこへ行ったか、しばらくは影も形も現わしませんでしたが、包囲網を引締めて、最後に猫の子一匹隠れていないと判った時、ツイ先刻、町内の若い者の一人のような顔をして、大手を振って出て行った者があることに気が付きました。