후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
六
幾度か醒めては、広間の様子を覗き、幾度か気を喪っては何刻となく深い眠りに陥ちました。――これではならぬと――満身の力を両の拳にこめ、両眼を見開いて気を励ましましたが、泥酔した人のように崩折れて、その努力も永くは続きません。
金色の処女――お静の上に加えられる、あらゆる辱しめと、怪奇至極の大儀式が、断片的に平次の眼と耳に焼き付けられながら、そのまま遠い遠い過去の出来事のように、他愛もなく消えて行きます。
六
明くれば十月九日、三代将軍徳川家光は近臣十二名を従え、微行の姿で雑司ヶ谷へ鷹狩に出かけました。十二人の内四人は将軍と同じ装いをした近習達、四人は鷹匠、あとの四人は警衛の士で、微行とは言いながら、この時代にしては恐ろしく手軽です。もっともこれは家光自身の命令で、目障りになるような士卒は、間近に置かれなかったまでのこと、音羽から小日向、大塚へかけては、何千とも知れぬ警護の士で、蟻の這い出る隙間もなく固めております。
この日はことの外不猟だったせいか、家光は恐ろしく不機嫌で、近習達とろくろく口も利きません。鷹狩が済むと、待ち構えていたように音羽へ下って、大塚御薬園の高田御殿へお入りになります。