후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
八
「どっちが」
「私も、お国も。私が先でお国は後でした」
「騒ぎが始まってからか」
「いえ、その前で――いや、ちょうど騒ぎが始まった時かしら」
これだけでは、何の手掛りになりそうもありません。
「お前さんは、お国と一緒になるつもりだったのかい」
「とんでもない、――仲人はなくても、あれは左太松の女房のようなもので」
「その左太松の女房と逢引をしちゃ、悪かろう」
「ヘエ――、でも、近頃左太松の仕打ちがひどいから、別れ話を持出している、その相談をしたいから、ちょっと顔をかしてくれというんで」
「で、相談に乗ったのか」
平次に問詰められて、甲子太郎はポリポリ小鬢を掻きながら、弁解めかしくこんな事を言うのです。
「私は幽霊の仕掛けの宙乗りに一と役持っているからイヤだと言うのに、お国は、あんな馬鹿な事は馬鹿に任せておきましょう――って、私を納戸から離さなかったんです」
八
甲子太郎の縄を解いてやるように、平次は猪之吉を説き伏せて、室町の小法師に帰って来たのは、その晩の亥刻(十時)少し前でした。
「親分、困ったことになりましたよ」
「どうした、八」
八五郎の様子は只事ではありません。