후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
五
あやめの話は、処女らしくたどたどしいものでした。でも平次は巧みにその話を整理していくと、曲者の意図がどこにあったかが判るような気がしました。
このすぐれて美しい娘が、事件の原動力になって、気違いじみた殺戮へ、誰かを引込んで行ったのでしょう。この娘の命を狙う者は誰? 平次の眼は、若い二人の男、鳩谷小八郎と一色友衛に釘付けになりました。
もう一度、その微妙な消息を春日藤左衛門に訊くと、
「一色友衛にも鳩谷小八郎にも、娘をやると約束した覚えはありません」
とはっきり言い切ります。
一色友衛は藤左衛門の昔の朋輩の子ですが、放埒で、弱気で、笛の腕前は確かでも、娘をやる気にならず、鳩谷小八郎は、武家の出で腕もよく、男振りもなかなか立派ですが、人柄に気に入らないところがあって、娘の養子にはしたくないといった心持が、藤左衛門の言葉の外に溢れるのでした。
もう一度あやめに訊くと、これは真っ赤になって何にも言わず、母親の玉江は、
「なんと言ってもまだ十九ですから、人柄を見抜くことなどは思いも寄りません」
と謎のような事を言うだけでした。
五
平次は庭に降りて、庭石の配置や、かなり深い植込みの様子や、裏木戸の具合を調べてみました。