후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
八五郎に手伝わせて押込むようにそれぞれの部署に就かせると、家の中はしばらく、死の寂寞が領しました。
シーンとした、真昼の淋しさ。
やがて上野の正午刻の鐘が鳴ると、奥の稽古部屋から、不気味な笛の音が、明るすぎるほど明るい真昼の大気に響いて、地獄の音楽のように聞えて来るのです。
ややしばらくすると、裏木戸は、外から静かに開きました。輪鍵がかかっていなかったのでしょう。と、木戸を押してそっと入って来た怪しの者が一人、跫音も立てずに部屋の外へ忍び寄ると、戸袋の蔭から、スルリと縁側に滑り込みました。
見ると、畳の上を膝で歩いているのです。
部屋の中には、後ろ向きになった女が一人。怪しの者の手から、それを目がけてサッと縄が伸びました。と、女と見たのはクルリと振り返って、投げかけた縄の下をくぐると曲者の身体に素晴らしい体当りをくれました。銭形平次です。
「わッ」
逃げ出す曲者。
「御用ッ」
羽織った女の単衣をかなぐり捨てると、平次は曲者の利き腕を取って、縁側にねじ伏せたのです。
「親分」
飛んで来たのはガラッ八と佐吉。
平次は曲者の始末を二人に任せて、静かに庭へ飛降りたとき、奥から、勝手から、藤左衛門と二人の弟子と女達は、一ぺんに飛込んで来ました。